中国生態環境部固体廃棄物・化学品司の邱啓文司長は本日、「海外からのゴミ」の輸入禁止令を緩めることはなく、確固不動の姿勢でこれを引き続き貫徹すると表明した。
生態環境部は28日に定例記者会見を開いた。記者からの「中国が固体廃棄物の輸入規制を緩和することはあるだろうか。今年はこれについてどのような取り組みを予定しているか」という質問に対して、邱氏は次のように回答した。
海外からのゴミの輸入禁止は、党中央と国務院による新時代及び新情勢の下の重大な方針だ。国務院弁公庁は2017年7月に「海外からのゴミ輸入禁止による固体廃棄物輸入管理制度改革の推進の実施プラン」(以下「実施プラン」)を印刷・配布した。国務院の同意を経て、生態環境部は海関総署などの14部門と部門間連絡チームを作り、「『実施プラン』の全面的な履行、2018−20年行動プラン」を制定・実施した。輸入廃棄物管理目録を3回調整し、環境保護基準を厳しくし輸入のハードルを引き上げ、環境保護法執行の強い姿勢を維持している。国内の固体廃棄物の再利用水準の向上を促し、各種改革を着実に秩序正しく推進している。
2017年の固体廃棄物の実際の輸入量は前年比9.2%減、18年は46.5%減となった。18年の全国固体廃棄物輸入量は2263万トンで、改革前(16年)と比べ51.4%減少した。政策調整の効果は顕著で、段階的な調整の目標を順調に達成した。
改革は現在掘り下げの段階に達し、より厳しく複雑な情勢に直面しており、任務がより苦しく困難になっているが、弓から放たれた矢が戻ってくることはない。規制を緩和することは絶対になく、ましてや引き返すこともない。そのため中国が禁止令を緩めることはなく、確固不動の姿勢でこれを引き続き貫徹する。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年3月29日