イースト・ロンドンにあるロイヤルアルバート埠頭の大型改築プロジェクトにおいて、この打ち捨てられたウォーターフロントが活気あふれる繁華街になろうとしている。同プロジェクトは2017年6月着工で、32万5000平方メートルの一流のオフィス空間をアジアの金融・テクノロジー企業に提供する。ウガンダ・カンパラの当局者は2018年、ヴィクトリア湖から貨物船がインド洋の貨物を下ろし、市内に入る列車に積載する様子を見守り歓迎した。この交通ハブは「中央回廊」プロジェクトの最終部分だ。プロジェクト全体の目標は、内陸部にあるウガンダとインド洋に面するタンザニアのダルエスサラームを結ぶことだ。豪サイトが伝えた。
世界経済を再構築する中国の野心は、西欧から東アフリカ、さらにはその他の地域に及ぶ大規模なインフラ整備を引き起こした。中国はいわゆる「シルクロード都市化」という、大陸を跨ぐ歴史上の貿易ルートを世界的なプロジェクトに再構築し、南アジア・東アフリカ・欧州・南米の都市を取り込もうとしている。
重要都市の内部と外部をつなげるインフラの整備により、中国は世界各地の人々の日常生活を変えようとしている。「シルクロード都市化」は21世紀の都市の発展の仕方に大きな影響を及ぼす。古代シルクロードの大陸を跨ぐ貿易は一連の都市を生み出した(アフガニスタンのヘラート、ウズベキスタンのサマルカンドなど)。同じように「一帯一路」は世界の一部の都市に新たな投資・技術・インフラ・貿易関係をもたらす。
一帯一路は現在も初期段階にあり、都市の姿にどの程度の影響をもたらすかは未知数だ。しかし同計画が世界の都市体制に対して、冷戦終結後で最大の変化をもたらすことは間違いない。
「シルクロード都市化」は都市空間発展において選択性を持つ。近くを捨てて遠くを取り、かつ世界貿易や相互接続、さらには金融、材料、商品、知識の伝播を重視する。そのため一帯一路をインフラだけで理解するべきではない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年3月30日