ボーイング機墜落事故、C919の台頭のチャンスに=日本メディア

ボーイング機墜落事故、C919の台頭のチャンスに=日本メディア。同型機を発注した航空会社の間で見直しを示唆する発言が出始める一方で、新規参入を目指す中国やロシアのメーカーは受注獲得を狙っている…

タグ:ボーイング 墜落事故 航空機 C919

発信時間:2019-03-30 09:23:37 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 ボーイング機墜落事故は、中国の航空機に台頭のチャンスをもたらした。22日付日本経済新聞が伝えた。


 記事の要旨は下記の通り。


 米ボーイングの小型機「737MAX」の連続事故が、格安航空会社(LCC)や新興国の航空会社の機体購入計画に影響を及ぼしている。同型機を発注した航空会社の間で見直しを示唆する発言が出始める一方で、新規参入を目指す中国やロシアのメーカーは受注獲得を狙っている。旅客機商戦の主戦場とされる小型機市場で、ボーイングと欧州エアバスの2強体制が揺らぐ可能性も出てきた。


 競合するエアバスはボーイング機の事故に対して沈黙を守っている。同社の株価は737MAXの2番目の事故前と比べ7%弱上昇したが、A320は既に毎月50機程度のフル生産の状態だ。仏メディアは「すぐに納入を増やせる状態にない」と伝えた。受注残は6000機近くあり、目先の業績の上乗せ効果は限られる。


 2強に挑むのが中国とロシアが開発する新型機だ。


 737MAXの事故による運航停止を受け、中国の国有航空機メーカー、中国商用飛機(COMAC)で同サイズの小型機「C919」の開発責任者を務める呉光輝副総経理は、中国メディアのインタビューで「欧州で認証を申請している。3−4年での取得をめざしたい」と述べ、世界市場への参入姿勢を強調した。


 C919は2017年に試験飛行に成功。2021年の中国の航空安全当局の認証取得を目指すが、欧州当局の認証を得られれば機体への信頼も高まる。中国は2016年にMRJと競合する「ARJ21」(座席数60−90席)を商用化したが、まだ国内でしか就航できていない。C919は海外の新興航空会社も含め800機の受注を集めたとされるが、海外に納入が実現できるかどうかは欧州の認証取得が試金石になる。


 ロシアでは国営会社傘下のメーカー「イルクート」が同サイズの「MS21」を開発中で、2020年にも認証取得を目指す。2017年に初飛行に成功し、今月16日には3機目が試験飛行を始めた。


 同社はロシア国内や旧ソ連圏を中心に売り込み、2030年代にかけて1000機の販売を予定している。ただ欧米の対ロ制裁下で旧ソ連圏以外からの部品調達が制限され、開発期間や費用が膨らんでいるようだ。


 技術で先行するボーイングとエアバスの2強の優位性は容易に崩れないものの、相次ぐ事故の結果、中期的には中ロの新たなプレーヤーが台頭する可能性が出ている。


 「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年3月30日

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