「一帯一路」協力の推進加速にともない、歴史的発展を打ち破るようなストーリーが、沿線各所で次々誕生している。東アフリカに初の高速道路が完成し、モルディブに初の跨海大橋が開通し、ベラルーシに初の国産自動車メーカーが誕生、世界最大の内陸国であるカザフスタンでは初の海まで達する鉄道が敷設され、国際定期貨物列車「中欧班列」が東南アジア大陸とユーラシア大陸を結ぶ最も距離の長い「協力」通路となった。
各国の企業や民衆は、「一帯一路」が大量の実務協力プロジェクトをもたらし、全く新しい市場と雇用を創出したと感じている。現在、「六廊六路多国多港(6経済回廊・6ルート・多数国家・多数港湾)」という主要な協力の枠組みが次第に形になってきており、中国ラオス鉄道や中国タイ鉄道、ハンガリー鉄道、インドネシア高速鉄道、グワーダル港などいくつかの模範的効果を備えた協力プロジェクトが、実質的な進展を得ている。
協力成果の「可視度」の高さから、「一帯一路」に対する関係各方面の信頼感が上昇の一途を辿っている。金融・経済・ビジネス専門チャンネル米CNBCは、「『一帯一路』は、世界各国の企業の財務報告・会議にますます頻出するようになった」と報じている。GEの予測によると、同社の今後数年間の「一帯一路」沿線における営業収入は2桁台の増加を実現すると予測している。金融大手のシティグループは、「一帯一路」沿線国家に投資する企業に対して、全面的なサービスを提供している。中国企業が沿線国と地域に建設した経済貿易協力区は82ヶ所に上り、約30万の雇用を創出した。
この約6年間で、「一帯一路」建設を通じて、沿線の多くの地域は、発展によって徹底的な変貌を遂げた。先祖代々、山間部で農耕や狩猟で生計を立てていたラオスの村の村民はもはやそうした労働から解放され、家には電気が引かれ、子供たちは夜になると灯油のランプで勉強する必要がなくなった。アリスという名前の女性は、ケニア初の女性列車運転士になった。居住環境は大幅に改善され、収入も以前の3倍に増え、彼女の人生には全く別の道が開けた。独デュイスブルグ港の2017財政年度の収入は2億5千万ユーロ(約320億円)を実現し、貨物取扱量は30%増、伝統産業の伸び悩みに苦しんでいた旧工業基地に再び青春の輝きが戻ってきた。