国際発展とグローバルガバナンスの複雑極まるシステムの中で、「一帯一路」は、ひとつの新たな出来事になったと言える。これは、「共に話し合い、共に建設し、共に分かち合う」という「新しい」グローバルガバナンス理念の設計であり、中国のような発展途上国が呼びかけた「新しい」国際協力の提案であり、現代のグローバルガバナンス変革分野での現象レベルでの実践ともなった。
現在、「一帯一路」共同建設の「共に話し合い、共に建設し、共に分かち合う」の革新理念は、国連など主要国際機関の成果文書に組み入れられている。国連のアントニオ・グテーレス事務総長は、「『一帯一路』の提唱は、経済協力の分野にとどまらず、経済協力を通じて世界の経済発展モデルを改善し、グローバル化のさらなる健全化を目指し、国家ガバナンスとグローバルガバナンスの道を推進するものだ」とコメントした。
ルクセンブルクと成都を結ぶ中欧班列が先ごろ開通し、機械・電気製品や食品、医療器具などの欧州産製品を積載したコンテナ41個が、拡大の一途をたどる中国市場に輸送された。輸送力がますます高まっている中欧班列は、経済局面を立て直す現実的な力というだけではなく、「一帯一路」によってもたらされる連結効果を象徴する存在であり、保護主義や孤立主義といった逆風から世界経済を守り、プラスのエネルギーを提供する存在だと、多くの人が感じている。(編集KM)
「人民網日本語版」2019年4月16日