観光客層の若年化にともない、今や二線都市と三線都市が民泊業界の新たな成長エンジンになっている。国際民泊・短期リースプラットフォームのAirbnb(エアビーアンドビー)が15日に発表した2019年第1四半期の複数の事業成長指標によると、中国事業は3倍の成長を遂げ、引き続き二線・三線都市に浸透している。成都、重慶、武漢、鄭州、寧波(ニンポー)などの二線・三線都市の民泊・宿泊者市場の成長率が非常に大きく、一線都市も上回ったという。業界関係者は、「民泊市場の浸透にともない、今後は二線・三線都市が民泊市場の成長の中心になるだろう」と予測する。「北京商報」が伝えた。
エアビーアンドビーが発表した同期のデータによれば、三亜、青島、北海などの民泊予約量は4倍増加、西安、珠海、大理などは3倍増加した。予約量の増加だけでなく、二線・三線都市の宿泊客も新たな成長エンジンになっている。現在、二線・三線都市の観光客層の多くは民泊に泊まることを好み、一連の観光地では、民泊の価格は一般的にホテルより安い。エアビーアンドビーのプラットフォームでは民泊オーナーの8割以上がミレニアル世代だ。
国家情報センター共有経済(シェアリングエコノミー)研究センターがこのほど発表した「中国シェアリング宿泊施設発展報告2018年」によると、一線都市と成都、重慶、西安などの二線・三線都市は民泊市場の中心で、予約の状況をみると、一連の人気二線・三線都市のシェアリング宿泊施設が爆発的な伸びをみせている。民泊プラットフォームの途家網がこのほど発表した海外旅行報告データによると、二線・三線都市の民泊予約の勢いが北京、上海、広州の一線都市を上回っているという。
市場は急速に成長しているが、今は中国国内の民泊企業も二線・三線都市での事業展開を急ピッチで進め、市場の競争がますます激しくなっている。民泊プラットフォーム・小猪短租はこのほど成都に第2本社を設立した。業界関係者はこうした状況について、「エアビーアンドビーは今後も国内企業と二線・三線都市やそれ以下の都市の市場をめぐって戦い続けることになるだろう」との見方を示す。(編集KS)
「人民網日本語版」2019年4月16日