「一帯一路」企業家大会の会場で、海外の代表がゲストの発言に耳を傾けていた。(撮影:孟祥麟) |
第2回「一帯一路」(the Belt and Road)国際協力サミットフォーラムにおける革新的な取り組みといえるのは企業家大会だ。今月25日、世界80数ヶ国・地域の政府、企業、ビジネス団体、関連の国際機関から中国内外の代表約900人が北京に集まり、第1回企業家大会に参加した。コミュニケーションや交流を展開し、マッチングと商談を進め、プロジェクトに調印し、協力を深化させ、大会は幅広い共通認識を結集し、一連の実務的成果を促進する場になった。
参加企業のうち、フォーチュン・グローバル500社番付の90社、中国500社番付の78社、中央企業(中国中央政府直属の国有企業)は約100社、民間企業は約200社に上った。中国国際貿易促進委員会の高燕委員長は、「参加申込人数は予想を大きく上回り、大会直前の昨夜にも海外企業から申し込みがあった」と明かした。
国際貿易センター(ITC。国連貿易開発会議<UNCTAD>と世界貿易機関<WTO>の共同機関)のゴンザレス事務局長は、「昨年の第1回中国国際輸入博覧会で我々は20数ヶ国の中小企業約100社に参加を要請した。今では、それらの企業がいずれも中国と貿易を展開している。ある企業は農産品を中国のスーパーに輸出し、ネパールとミャンマーの企業は観光資源と観光サービスを中国に輸出している。誇らしく思うのは、今回のサミット開催期間中、我々が引き続き中国とエチオピア、モザンビークなどの中小企業が合意に調印するのを見守ることだ。『一帯一路』の共同建設は関係国の中小企業にチャンスをもたらす」と述べた。
着席して調印し、文書を交換し、記念撮影をする。今回の企業家大会では、関連分野が広く、カバーする国が多く、基礎的役割が大きく、モデル効果が高く、人々の生活に関わるプロジェクトが多い中国内外企業の100件を超える協力プロジェクトが調印された。これは「一帯一路」がより深まり、より実質的になったことの具体的な成果でもあり、また各国ビジネス界の「一帯一路」共同建設への参加の熱意を示すものでもある。
コートジボワール・スポーツ省と中建材国際装備有限公司はアフリカネイションズカップとインフラ工事設計施工プロジェクトの合意に調印。同省オフィスのフランソワ代表は、「このたび中国企業と調印したスポーツ分野の協力合意は、両国の長年にわたる気持ちのよい、効果的な協力の必然的結果だ」と述べた。
在中国オーストリア大使館のグラッツ商務参事官は、「『一帯一路』共同建設は中国とグローバル経済との融合の深まりを示すものだ。オーストリア企業はこのチャンスをしっかりつかまえようとしており、特に第三国市場での協力でチャンスをつかまえようとしている。今回のサミットフォーラムで調印される一連の協力合意には、オーストリアと中国との貿易関係の新たなページが記されることになる」と述べた。
エジプト電力持ち株会社(EEHC)のイブラヒム代表は中国の国家電網有限公司と調印したエジプト電力網のバージョンアップ改良2期プロジェクト合意に関連して、「エジプトは『一帯一路』共同建設に積極的に参加している。エジプト企業と中国企業は『一帯一路』建設で協力の大きな成果とチャンスを獲得した。今回の大会は両国企業間の交流協力をさらに促進する上で非常に貴重なプラットフォームを提供している」と述べた。(編集KS)
「一帯一路」企業家大会のマッチング商談会で、企業家が業務について話し合う様子。(撮影:孟祥麟) |
「人民網日本語版」2019年4月27日