第18回党大会以降、中国の経済発展が絶えず新たな段階に上がるに伴い、人々の生活水準と質も新たな段階に入った。消費市場はかつてないほどの規模に拡大しており、消費アップグレードも妨げることのできない流れとなっている。
今年1月に発表されたデータによると、昨年通年の中国の社会消費財小売総額は38兆987億元に達し、米国との差をさらに縮めた。また最近の成長率によると、今年は40兆元を突破する可能性がある。
中国人は消費の質にこだわるようになった。今日の中国は世界最大規模の高速鉄道網と、世界最多の高速鉄道乗客を持つ。騒音が激しく速度が遅い普通列車と比べると、中国人消費者は高速鉄道の地上を飛ぶような感覚を好む。2017年の「暑運」(夏休みの帰省・旅行ラッシュに伴う運行特別体制)に、全国の鉄道で動車組(新型高速列車)の乗客が急増し、累計で延べ3億9300万人に達し、鉄道乗客数の60%を占めた。
中国国際経済交流センターの張燕生首席研究員によると、歴史的に見ると中国は3つの消費アップグレード段階を経ている。第1段階は改革開放初期で、当時の主な任務は衣食住の問題の解決だった。第2段階になり、中国人は車と住宅を買い始め、消費アップグレードの過程に入った。