国家外貨管理局が発表した最新の外貨準備高データによると、今年4月末現在の中国の外貨準備高は前月末より38億ドル減(0.1%減)の3兆950億ドルとなった。前月末まで5カ月連続で増加しており、年内では今回が初の減少となった。
外貨準備高は今年1−3月に小幅増を維持した。データによると、今年3月末現在の中国の外貨準備高は前月末比86億ドル増(0.3%増)の3兆988億ドルだった。2月は23億ドル増(0.1%増)の3兆902億ドル、1月末は152億ドル増(0.5%増)の3兆879億ドル。
うち3月は主に中米通商交渉、欧米中央銀行の金融政策の見通し調整、英国のEU離脱の不確実性といった各種要素の影響を受け、米ドル指数が小幅上昇したが、金融資産の価値もやや上昇した。為替レートや資産価格変動などの総合的な働きにより、外貨準備高が小幅増となった。
国家外貨管理局報道官、チーフエコノミストの王春英氏は「今年に入り、世界経済及び国際貿易の成長が鈍化するなか、中国の経済運行は合理的な区間内を維持し、市場の見通しが明るくなり自信が深まった。外貨市場は需給バランスをほぼ維持し、主要ルートの越境資金流動状況がさらに改善された。外貨準備高は全体的に安定を維持した」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年5月8日