こうしたことからわかるのは、品質がネット人気店の生命線だということだ。小梁さんや郭■(草かんむりに己)然さんや小林さんといったネット関係者は、取材に答える中で申し合わせたように、「ネット人気店が本当の人気店になろうと思うなら、まず品質を高めることから始めなければならない。品質をしっかりとコントロールし、商品が市場でしっかり足元を固められるようにしなければならない」と述べた。
ネット人気店の背後にはフローの収益化がある。ネットで獲得した大量のフローを実際の来店客フローに転化させ、実際に収入を得るということだ。北京大学の補助研究員でニュース学博士の靳戈さんは、「広告や営業販売手段がどれほど優れていても、商品やサービスが消費者に期待されたような体験を与えられないなら、リピート客を獲得するのは難しい。こうしてネット人気店はフローを得ながら、フローを失うということになり、賢明でないことは明らかだ」と述べた。
靳さんは続けて、「ネット人気店は消費者の心の中に『種をまいている』過程で、体験への期待を絶えず高めている過程でもあり、これはネット人気店の商品やサービスの質に対する一種の挑戦でもある」と説明した。
高い同質化はネット人気店に共通の問題で、同調の心理は消費者だけでなく、ネット人気店にもある。どこかのネット人気店が話題になると、すぐに同じような店が現れ、同じような営業販売方法を打ち出し、似たような店名の看板を掲げることさえあり、こうして消費者に飽きられていく。