中国水産流通・加工協会の崔和会長は先週土曜日に珠海市で開かれた中国エビ産業発展フォーラムにて、「輸入の持続的な拡大に伴い、中国は今年エビを80万匹輸入し、米国を抜き世界最大のエビ輸入国になる見通しだ」と述べた。米国の昨年の輸入量は69万7200トン。英メディアが伝えた。
崔氏によると、昨年の中国のエビ輸入額は50億ドルにのぼる。中国は現在、カナダ、エクアドル、アルゼンチン、サウジアラビア、イランなどのエビの最大の輸入国になっている。
全体的に見ると、中国の2018年のエビ類生産量は140万トンで、130万トンの養殖と10万トンの漁獲が含まれる。崔氏は「中国は世界最大のエビ生産国で、昨年の生産量は微増となった。ところが輸出国としては、国際市場で大きなウエートを占めていない。中国は昨年、エビを約16万トン輸出した。これはエビ天などの高付加価値のエビ製品が中心だった」と述べた。
「輸入量に国内生産量を加えそこから輸出量を引くと、今年の中国のエビ供給量のうち約220万トンが国内で消費される見通しだ」
華北地区は中国最大の冷凍エビ市場だ。中国エビ輸入の最大の口岸は、2017年は広州市だった。ところが2018年になると直接輸入量の急増により、エビ輸入の最大の口岸は天津市になった。2018年のトップ5の口岸のうち、4つが中国北部もしくは東部に位置する。これは中国北方の消費者が冷凍エビを好み、南方の消費者が生のエビもしくは生きたエビを好むためだ。これらのエビは国内で養殖されたものが多い。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年5月21日