外資にとって中国の魅力が高まっていることは、一部グローバル企業責任者の態度が証左となるだけでなく、詳細な統計データが客観的に実情を示している。統計によると、貿易摩擦があるなか、今年1-4月の中国の外資使用額は前年同期比6.4%増、うち製造業の外資受入額は11.4%増だった。中国の製造業は外資受入額が前年同期から大きく増え、伸び率が全体平均を大幅に上回っている。
国際通貨基金(IMF)は発表した「世界経済展望レポート」で、2019年の世界経済の予想成長率を3.3%に引き下げる一方、中国経済の予想成長率を6.3%に0.1ポイント引き上げた。中国は世界の主要経済国のなかで唯一、予想静養率が引き上げられた国となり、その大きな要因は、中国経済のなかでも製造業が依然としてグローバル資本を呼び込む強い力を持っていることだ。グローバル経済が下向くなか、先進国の対中投資が加速し、うち今年第1四半期の米国企業による中国投資は65.6%の大幅増となった。
ここ数年にわたり世界的に投資が減速するなか、中国製造業の外資受入が拡大したのは偶然ではない。内需が中国経済な主要な成長エンジンとなった上、中国の巨大な消費市場を目の前にして外国が中国に対する関税を強化したことが、中国経済のなかでも製造業のグローバル資本に対するサイフォン効果を促した。