2018年の中国GDPは90兆元の大台に乗り、一人当たりGDPは1万米ドルに迫った。昨年の中国の経済成長に対する消費の貢献率は76.2%に達した。中国はすでに、多くのグローバル企業にとって世界で最大の単一市場となっている。仮に貿易に関する障壁を意図的につくって、グローバル企業の中国市場参入コストを高めても、こうした企業は、新製品や生産能力、最先端技術を一層多く中国へ持ち込んで現地生産を行い、中国の消費者需要を満たすと共に収益を得ることを選ぶだろう。これがサイフォン効果となり、米国の製造業大手は中国投資を拡大し、そのペースを加速した。
グローバル投資の減速し、中国製造業の力が強まったのは、中国の市場参入が持続的に緩和され、開放が拡大し、ビジネス環境が最適化した結果である。外部環境が複雑で厳しく、保護主義が台頭し、さまざまな不利な要因の影響を受けるなか、中国の外資利用規模が過去最高を更新し続け、中国製造業の外資利用も拡大基調に戻ったのは、中国の外資受入の総合的な優位性が変わっていない上、次第に増強されていることを示している。
整った産業体系や強大な科学技術イノベーション能力、最も潜在力のある消費市場を持つ中国は、世界のグローバル資本のために共同発展・繁栄の橋梁をかけ、ビジネス環境を最適化し、中国で経営する企業に長期的に安定・向上する市場を提供したいと考えている。中国の外資使用額の持続的な増加は、中国に対するグローバル資本の好意を表しており、外国が中国のリスク対応能力を信頼し、中国製造業のハイクオリティな発展と長期的な安定を信じていることを示している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年5月21日