「中国が関税を支払うわけではない」FOXニュースの司会のWallace氏は、米国の輸入業者と企業がこれらの通常は米国人消費者に転嫁される関税を支払っていると指摘した。トランプ大統領が貿易戦争を続けるなか、その真相を理解し始める米国人が増えている。中国への懲罰関税は純粋に、(米国の一部)企業の「ボーナス」であるのだ。これは富の再分配であり、米国人消費者と労働者の富の流れを、政界と最も強いコネを持つ米国の経営者に向けようとするものだ。米パームビーチポスト紙が伝えた。
理論上、一部企業の「ボーナス」は、「新規雇用」の形をとる。しかし効果を見ると、どれほど多くの誇張と非現実であっても、米国により普遍的な繁栄をもたらすことができない。このカンフル剤を打つような「新規雇用」は、ほぼすべての一般人をやや貧しくさせる。ある商品のためより高い料金を支払うことを余儀なくされれば、その他の商品への支出を減らすことになる。保護貿易主義の政治家は、彼らの政策が生み出す「新規雇用」に目を向けさせ、他の業界の「古い仕事」から注意をそらそうとする。前者は我々の利益を犠牲とする人為的な産物であり、後者は我々の富の縮小により減少しているか、利益率が下がっている。
保護貿易主義で我々が貧しくなる方法はこれだけに留まらない。「新規雇用」はさらに、米国の労働市場を捻じ曲げている。労働者を元の企業(そこでの努力の多くは、自身・雇用主・顧客に自ずと利益をもたらす)から追い出し、自他の利益を犠牲にする企業で勤務することを余儀なくさせる。トランプ氏の貿易戦争は経済制裁による劣悪な競争であり、彼が落とした爆弾は中国人ではなく米国人の頭上に落ちようとしている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年5月20日