北京市で開催中の第10回中国衛星測位年次総会で発表された情報によると、北斗システムをサポートする衛星加速測位サービス「千尋立見」のユーザー数は、3年内に3億人を突破し、200以上の国と地域をカバー範囲に収めた。
「千尋立見」のユーザー数の急増の裏には、北斗衛星測位システムが国の重要業界と重点分野で標準的に使用されていること、それから大衆消費分野で大規模応用されていることがある。
中国衛星測位システム管理弁公室の冉承其主任は「中国はすでに北斗の基礎製品、応用端末、応用システム、運営サービスでつくる整った産業チェーンを形成している。中国の衛星測位産業の生産高は2018年に3000億元を超えており、2020年には4000億元を超える見通しだ。うち北斗システムは規模にして3000億元以上の市場シェアをけん引する」と述べた。
北斗システムは中国が国家安全及び経済・社会の発展の需要を着眼点とし、自主的に建設し自力で運営する世界衛星測位システムだ。冉氏によると、北斗システムは交通輸送、公衆安全、農林・漁業、水文観測、気象予報、通信、電力調整、災害救助・減災などの分野で広く応用されている。国家中核インフラと融合し、顕著な経済・社会効果を生んでいる。