中国外交部の陸慷報道官は22日、中国とEUが初めて民間航空分野の関連協定に調印したことについて、「協定の調印は、中国・EU全面的戦略パートナーシップの中身を豊かにし、現在の情勢のもと互恵協力を掘り下げ、共通の利益を拡大する双方の決意を示した」と述べた。
同日の定例記者会見にて、記者からは「中国東方航空が21日、ボーイング737MAXの運航停止により米ボーイング社に賠償請求を行ったことに続き、中国国際航空、中国南方航空も22日、ボーイング社に賠償請求を行った。我々はまた、中国とEUがこのほど調印した民間航空分野の協定にも注目している。中国側はボーイング機の安全リスクを受け、EUとの民間航空安全分野の協力を拡大したのか」という質問があった。
陸氏は「中国とEUが民間航空分野の関連協定に調印するのはこれが初めてであり、双方はこれを高く評価している。関連協定の調印は、第21回中国・EU首脳会議の共同声明の具体的な措置を実行に移したものだ。中国・EU双方は民間航空安全分野の協力展開の強い意向を持っていた。今回の協定の調印は、中国・EU全面的戦略パートナーシップの中身を豊かにし、現在の情勢のもと互恵協力を掘り下げ、共通の利益を拡大する双方の決意を示した」と表明した。
関連企業の賠償請求について、陸氏は「我々は企業間の商業行為については論評を控える。しかし我々は終始、利害関係者がボーイング社の関連機種の安全リスクを懸念し、法に基づき自身の合法的な権益を守ることについては、異論の余地はないと判断している」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年5月23日