ドイツ半導体メーカーのインフィニオンは21日、新華社の記者に対して、中国企業のファーウェイ(華為)に引き続き「圧倒的多数」の製品を供給すると表明し、「供給を一時停止」というメディアの報道を否定した。
インフィニオンは同日発表した声明の中で、ファーウェイに供給する圧倒的多数の製品が米国の輸出規制の影響を受けておらず、出荷を続けるとした。
また米国側の規定の影響により、米国を原産国とする貨物については交付の停止を余儀なくされるとした。ただし同社はすべての必要な措置を講じ、取引先の需要を満たすとした。
インフィニオンは声明の中で、「当社は一連の措置を講じ、各市場の法的枠組みを全面的にチェックし、当社の国際サプライチェーンが起こりうる変化に対応できるようにしている。また当社は効果的かつ自主的な調整により、貨物交付を支援する能力を持つ」と表明した。
インフィニオンは主にマイクロ電子機器とソリューションプランを提供する。同社の2018年度の売上は76億ユーロ。同社の2018年の年次報告書は、ファーウェイを某事業の「主要取引先」の一つとしていた。メディアが20日、インフィニオンがファーウェイへの供給を一時停止すると報じたことを受け、フランクフルト証券取引所で同社の株価が急落した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年5月22日