中国商務部が13日発表した2019年1~5月の中国への海外直接投資(FDI)は実行ベースで前年同期比6.8%増の3690億6000万元だった。うち、製造業へのFDIは12.4%増の1128億9000万元と大幅な伸びがみられた。
商務部のまとめによると、1~5月はハイテク製造業とハイテクサービス業へのFDIが大幅に伸び、実行ベースでそれぞれ23.2%増の417億元、68.9%増の633.1億元だった。
商務部の高峰報道官は同日の定例記者会見で、製造業へのFDIには著しい伸びがみられ、外国人投資家の中国経済と中国市場に対する信頼性の高さがうかがえたと述べた。
5月単月の中国へのFDIは前年同月比8.5%増の638億3000万元だった。1~5月の中部地区と西部地区へのFDIは前年同期比でそれぞれ5.2%増、25.2%増だった。投資元国・地域別に対中投資の伸び率をみると、香港が3.7%、韓国が88.1%、日本が18.9%、米国が7.5%、英国が9.2%、ドイツが100.8%だった。
高報道官は、こうしたことから依然として中国が世界最大の投資先国であることに変わりはないと指摘。中国ではインフラや関連産業システムが概ね整備されているほか、経営環境の最適化や消費市場の高度化が図られており、先行きの見通しが明るいと述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年6月14日