「国際金融センターの建設を加速、質の高い経済発展を推進」をテーマに、第11回陸家嘴フォーラムが13日、上海で開催された。今回のフォーラムでは、「開放」が「一行両会」《中国人民銀行(中央銀行)、中国銀行保険監督管理委員会(銀保監会)、中国証券監督管理委員会(証監会)》の関係者の発言のキーワードの1つとなった。昨年より、中国の金融分野の開放は加速し続けており、今回のフォーラムでもより力強い開放のシグナルが示された。
資本市場の開放をめぐり、証監会の易会満主席は、次の9項目の対外開放措置を相次いで発表していくと述べた。
(1)適格海外機関投資家(QFII)と人民元適格海外機関投資家(RQFII)の両制度の規則改訂を進め、海外機関投資家の中国資本市場への参加について一段と利便性を高める。
(2)内資・外資一致の原則に基づき、合弁の証券会社とファンド管理会社の海外株主も国内株主と同様に「一参一控」(同一株主が資本参加できる証券会社は2社まで、うち支配株主になれるのは1社までとする監督管理指針)の適用を認める。
(3)総合証券会社の支配株主の資質要件、特に純資産の要件を合理的に設定する。
(4)外資系銀行の親銀行の資産規模と業務経験を適切に考慮し、外資系銀行が中国で証券投資・ファンド委託管理業務に従事する場合の参入規制を緩和する。
(5)H株の「全流通」(H株上場企業の非流通株を流通可能なH株に転換する)改革を全面的に推進する。