中国海関総署(税関)が10日に発表した2019年1-5月の貿易統計によると、1-5月の貨物貿易輸出入総額は前年同期比4.1%増の12兆1千億元だった。うち、輸出は6.1%増の6兆5千億元、輸入は1.8%増の5兆6千億元だった。
貿易摩擦が中米貿易にもたらす影響について多くの人々が関心を寄せている。米国の追加関税発動後、中国との貿易赤字は縮小したのだろうか?
まずは、中国の主な貿易相手国との1-5月の貿易統計を見てみよう。
最大の貿易相手国はEUだ。
中国・EUの貿易総額は前年同期比11.7%増の1兆9千億元。うち、中国からEUへの輸出額は同14.2%増の1兆1300億元。EUからの輸入額は8.3%増の7649億元。対EUの貿易黒字は3695億1千万元と、28.7%拡大した。
数値から見て、中国のEUへの輸出は2桁成長を示し、輸入の伸びも悪くない。中国・EUの貿易総額の伸びは11.7%と、中国の貨物貿易全体の伸びを大きく上回る。双方の貿易取引は活発で、市場は活況を呈している。