では、米国は我を押し通し「関税」というムチを振り回して何か利益を得られたのか?
1-5月の中国から米国への輸出額は3.2%減、米国からの輸入額は25.7%減、貿易黒字は11.9%拡大した。これは、中国の対米輸出の減少幅がそれほど大きくない一方で、米国の対中輸出の減少幅が非常に大きいため、米国の対中国の貿易赤字が縮小するどころか、逆に拡大したことを示す。これは自他ともに一層の不利益をもたらすことになる。
米国が摩擦をエスカレートさせる主な目的は貿易赤字の縮小だ。この目的が達成されなかった今、「追加関税を課せば容易に勝てる」という考えが通らないことは事実が証明した。中国には「壁にぶつかるまでは振り返らない、誤った考えに固執して自分の非を認めない」という諺があるが、米国は現実を直視して独断専行な振る舞いをやめることができるのだろうか?
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年6月14日