シンガポールのリー・シェンロン首相は18日、マレー語、中国語、英語を用いて演説を行った。そのなかで同首相は、中国と米国の経済貿易摩擦に触れ、米国が影響力を一層持つようになった強大な中国を受け入れなければならず、中国の台頭を抑えるのは不可能との見解を改めて示した。
リー・シェンロン首相は、中国が改革開放実施以降、急速に発展して世界第2位の経済国となり、中国の急成長が中国だけでなく世界にも巨大なチャンスをもたらし、新たな世界の枠組みが構築された話した。
「世界トップの強国である米国は、影響力が増し、日に日に強大となる中国を受け入れなければならず、中国の台頭を抑えることは不可能かつ愚かであることを認めなければならない。米国は、中国と建設的な関係を築き、経済面では相互依存の関係構築を図るべきだ。中国と米国の間には必然的に競争が生じるが、同時に双方が相互信頼を強化し、適切なメカニズムを通じて避けられない摩擦を処理する必要がある」と強調した。
8月9日はシンガポールの祝日に当たる。毎年、建国記念日の前後にシンガポールの首相は国民大会で演説を行い、シンガポールが直面するチャンスと試練、国際情勢がシンガポールに及ぼす影響と対策について説明する。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年8月25日