世界貿易体制は現在、数多くの不確実性に直面しているが、外資系企業はまだ中国という「熱地」に期待しているのだろうか。北京で6、7両日に開催された中国発展ハイレベルフォーラム2019の特別シンポジウムにおいて、グローバル企業各社の経営者は、いわゆる「外資撤退」とは完全に間違いであり、中国市場に根ざす決意に揺るぎはないと表明した。
BMW大中華区責任者のヨハン・ゴーラー氏は「40年以上に渡る改革開放は、中国と世界のウィンウィンをもたらした。当社を含む世界の多くの企業が利益を手にした。特に多くの不確実性が存在する国際貿易体制に対して、中国はより高水準の開放を約束し、我々を励ましている」と指摘した。
「多くの外資系企業が中国の対外開放加速から利益を手にしている。BMWもその一員だ。中国は2013年以降、当社にとって最大の単一国家市場だ」
「BMWは中国で引き続き事業拡大する自信、中国と共に発展する自信を深めている。当社にとって、中国は単なる消費市場ではなく、非常に重要なイノベーションの源、世界の産業・バリューチェーンの重要部分だ」
コカ・コーラ社のグローバルバイスプレジデントは「当社は過去40年に渡り中国で130億ドル以上投資しており、現在45社以上の生産工場を構えている。当社は外商投資法の推進、それから多くの自由貿易試験区の設立を喜んでいる。前途には課題もあるが、中国における発展に取り組むと強調したい」と話した。
NY最大の乳製品メーカーであるフォンテラは、中国の大きな市場に非常に期待している。フォンテラ大中華区総裁の朱暁静氏は「中国事業は当社全体の25%を占めている。中国は当社にとって最大の市場、成長率が最も高い市場であり、最も戦略的な重要性が高い市場でもある」と述べた。
米国半導体工業会のプレジデント兼CEOのJohn Neuffer氏は、2大経済国の技術及びサプライチェーンが断絶されるならば、半導体業界にとって非常に不利な主張だと指摘した。
「中国は半導体業界の最大で、成長率が最も高い市場だ。我々のサプライチェーンは中国に展開している。貿易摩擦は半導体業界に損失をもたらす。半導体業界の革新・競争力を保つためには、開放的な市場、開放的かつ整ったサプライチェーンが必要だ」
インテルのグローバルバイスプレジデントはスピーチの中で、「協力を加速することで、データをより高速で流動させ、技術革新のペースを上げることができる。アジアは世界バリューチェーンの非常に重要な構成部分で、中国とその他のアジア諸国には世界で最も重要な企業がある。当社の事業の8割が海外で、うち中国が多くの部分を占めている」と述べ、次のように続けた。
「当社は過去33年間で、上海・成都・大連で工場を建設し、中国の取引先にサービスを提供している。協力とウィンウィンの生態チェーンが、中国で非常に成功している」
ロイヤル・ダッチ・シェルの中国法人の張新勝主席は「当社は中国で125年の歴史を持ち、中国に不撓不屈の粘り強さと意志の強さがあると信じている。より開放的で世界と融合する中国は、より大きな潜在力を引き出す」と述べ、中国の発展に根ざす多くの外資系企業の心の声を発した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年9月9日