中国の国家外貨管理局が発表した情報によると、党中央及び国務院の全面的な開放の新構造の形成を推進する重大方針・計画を貫徹・実行し、中国の金融市場の対外開放をさらに拡大するため、同局は国務院の承認を経て、適格海外機関投資家(QFII)と人民元適格海外機関投資家(RQFII)の投資限度額を撤廃することを決定した(以下、QFIIとRQFIIをまとめて「適格海外投資家」)。
適格海外投資家制度は中国金融市場の開放にとって最も重要な制度の一つだ。2002年にQFII制度を開始し、2011年にRQFII制度を開始してから、世界31カ国・地域の400以上の機関投資家が同ルートを通じ中国の金融市場に投資を行っている。中国の改革開放及び経済成長の成果を共有すると同時に、中国金融市場の健全な発展を積極的に促した。
国家外貨管理局は長年に渡り、効果的なリスクコントロールの堅持を前提とし、金融市場の対外開放を積極的かつ能動的に推進し、適格海外投資家制度関連外貨管理改革を持続的に推進した。2018年には外貨両替関連の規制を撤廃した。今回の適格海外投資家の投資限度額の撤廃は、国家外貨管理局による適格海外機関投資家関連外貨管理における新たな重大改革措置だ。相応の資格を有する適格海外機関投資家は今後、登録のみで自ら資金を振り込み規定に合致する証券投資を展開できる。適格海外機関投資家の中国国内金融市場への参与の利便性が再び大幅に向上する。中国債券市場と株式市場もより良く、より幅広く国際市場に受け入れられるようになる。
同時に国家外貨管理局は手続きに基づき、国務院に対して関連行政許可項目の撤廃を申請している。承認後、国務院が統一的に対外発表する。
国家外貨管理局は今後、外貨管理改革を引き続き掘り下げ、絶えず力強い措置により対外開放を拡大する。域外投資家の国内金融市場への投資を支持し、越境投融資の円滑化の程度を上げる。同時に開放の中で開放に適応し、越境資本流動リスクを着実に防止し、国家経済・金融安全を守る。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年9月11日