台湾メディアによると、米国の農産物輸出が減少し、トウモロコシ・小麦・大豆などの農産物価格が大幅下落するなか、米国の穀倉地帯「ファームベルト」の農家は、農作物の栽培よりも発電事業を行うほうが儲かると考えているようだ。
台湾「工商時報」は25日、市場の米国農産物への需要が低下し、トウモロコシ・小麦・大豆などの先物価格が2010年以来の低水準に落ち込んだと報じた。「ファームベルト」で赤字に苦しむ農民は、田畑にソーラーパネルを設置し、自家用や販売用に発電し、収入減少を補っている。
報道によると、ミネソタ州でトウモロコシと大豆を栽培するニールセン夫妻は、ここ6年で収入が約30%減少した。彼らは一部の土地を発電用とする考えだ。現地の電力会社も毎年1万4千米ドル(1ドルは約7.1元)を支払い、向こう22年間に渡り夫妻から発電用に土地を借りることで合意した。
ミネソタ州の非営利団体フレッシュエナジーのデービス主管は、「農家の間では、発電事業を通じて収入を改善するやり方に関心が高まっている。同組織は米国30州の農家数百戸を助け、田畑でソーラーパネルを設置している」と語る。
報道によると、深刻な商品価格下落を背景に、米国の農家は危険を冒して賭けに出た。米国農業事務連合会の統計では、2019年上半期に破産を申請した農家は13%の大幅増となり、2012年以来最多となった。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年9月26日