中国国家外国為替管理局報道官兼チーフエコノミストの王春英氏はこのほど、2019年9月末時点で中国の外貨準備高が3兆924億米ドルと、年初に比べ197億米ドル(0.6%)増加したことを明らかにした。
王春英氏は、今年に入って国際情勢が複雑となるなか、中国経済の運行状況が全体的に安定し、安定しつつ進歩しているとの見解を示した。主要経済指標が適切な水準を保ち、経済構造の合理化が持続しており、ハイクオリティな発展につながる要素が増えたと説明。こうした支えのもと、中国の外国為替市場が安定し、外貨準備高は為替レートによって小幅に変動しているが、全体的に安定を保っていると話した。
今後の見通しについて、国際的な経済・金融環境に不安定もしくは不確定な要素が多く、世界経済の成長が減速し、保護貿易主義や自国中心主義が高まり、国際金融市場のボラティリティが拡大すると予想。ただ、中国経済の発展には非常に大きな靭性、潜在力、融通余地があるため、長期的に上向く発展トレンドに変わりはなく、全方位の改革開放が持続的に進められ、外貨準備高の安定を力強く支えるとの見方を示した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年10月8日