「中国の声」の報道によると、QRコード決済の普及に伴い、もう1つの決済方法「顔認証決済」も日常生活に浸透しつつある。今年に入り、顔認証決済は各大型デパートや飲食店に導入され、消費者は携帯電話でQRコードを読み取らず、決済システムに顔を向けるだけで楽に決済できるようになった。
消費者と業者は新鮮さを感じ興味を示すが、同時にこのシステムの利用率が低く、QRコード決済ほど便利ではなく、個人情報漏洩のリスクもあることに気づいた。
顔認証決済への興味薄い 消費者「面倒だし安全ではない」
北京市内のあるコンビニエンスストアは今年上半期に顔認証決済システムを導入したが、利用者は少ない。経営者は、「上半期の4月か5月にシステムを導入したが、消費者が使いこなせず、利用率は高くない。顔認証決済も携帯電話で認証コードを受け取らなければならないため、QRコードを直接読み取ったほうが便利」だと話す。
スーパーなどのチェーン店では、顔認証決済システムとセルフ会計システムが一緒になっていることが多く、消費者は商品をスキャンし、支払いをクリックし、顔認証して決済できる。記者が体験してみたところ、支付宝での顔認証決済はシステムが支付宝のアカウントに自動接続し、初めて使用する際に携帯電話番号の下4桁を入力する必要があるだけで、次から同じ店で使用する際は直接決済できる。WeChatでの顔認証決済の場合は、携帯電話に送られる認証コードを毎回入力しなければいけない。消費者に話を聞いたところ、多くの人が顔認証決済システムをあまり使用しなておらず、安全性を心配していることがわかった。