世界3大航空機製造大手、中国市場の発展に期待

世界3大航空機製造大手、中国市場の発展に期待。中米貿易戦争とボーイング737 MAX 8の飛行停止で波に乗る欧州航空機製造大手のエアバスは、中国は今後20年に渡り航空機7420機の新規調達が必要になると見ている…

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発信時間:2019-10-06 09:00:00 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 中国と米国の貿易戦争及び経済成長の鈍化にも関わらず、エアバスとボーイング及び両社の潜在的な中国の競合他社(中国商用飛機有限責任公司、略称は「中国商飛」)は依然として、中国航空市場の今後を楽観している。


 中米貿易戦争とボーイング737 MAX 8の飛行停止で波に乗る欧州航空機製造大手のエアバスは、中国は今後20年に渡り航空機7420機の新規調達が必要になると見ている。先週行われた北京国際航空展において、エアバス中国公司の徐崗CEOは「当社は今年1-7月に中国大陸の購入者に93機を交付し、同期の世界交付数の約2割を占めた。規模で見ると、中国は当社にとって最大の市場で、1779機が就航中だ。当社の中国市場のシェアも20年前の9%から現在の約50%に上昇した」と述べた。


 公式データによると、2018年末現在の中国民間航空全業界の輸送用飛行機の期末登録機数は3639機。エアバスはボーイングの中国における市場シェアを奪っている。貿易戦争がエスカレートするなか、中国はボーイングへの発注を減らしている。ボーイングはさらなるリスクに直面する可能性がある。


 中国航空管理部門は、世界で最も早くボーイング737 MAX 8の飛行を停止させた監督管理機関だ。先週開催された北京国際航空展(会期は3日)にも、ボーイングの姿はなかった。


 しかしボーイングはエアバスと同様、中国航空市場の成長性に期待しており、中国では2038年までに航空機8090機の新規調達が必要になると予想している。また今後20年内に同業界(航空サービスを含む)に向け、3兆ドル弱の受注を生むと見ている。


 本社を上海に置く航空機製造大手の中国商飛も、香港・マカオ・台湾地区を含む大中華区は、2038年までに新たに9205機を必要とすると予想している。同社は2021年に1機目となるC919を交付する予定。同社は「中国市場は当社の注目の焦点だが、アジアのその他の地域も注視する」と表明した。


 同社の研究センター副主任の李岩氏(音訳)は「一帯一路イニシアチブの関連諸国及びアジア太平洋諸国は、当社のターゲット市場になる。中国以外のアジア太平洋市場では今後20年で、9100機が必要になる」と述べた。


 「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年10月6日

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