買い物、医療、ライトアップ 中国の夜間経済のグレードアップ

買い物、医療、ライトアップ 中国の夜間経済のグレードアップ。

タグ:夜間経済

発信時間:2019-10-04 09:00:00 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

   米サイトCNBCは9月19日、「ライトアップショーと生演奏バンド:中国はナイトライフを通して経済活性化を目指す」という見出しの記事を掲載し、中国は業者と地方政府による「夜間経済」を通した成長促進を奨励していると伝えた。一部の小売店と医療機関は営業時間を延長し、多くの都市はライトアップショーに投資している。

 

 中国は8月に国内の商業消費促進のための措置20条を発表し、夜間のデパートと市場の活性化を盛り込んだ。この国家クラスの措置が発表される前、北京や上海などの一部の大都市は夜間経済促進策を各自打ち出した。

 

 多くの業者が政府の夜間経済促進の努力に呼応し、営業時間延長以外の措置も打ち出している。ジョーンズ ラング ラサール(JLL)中国区リテール不動産部の責任者によると、多くのショピングセンターがバンド演奏、クラフトビールの店、密室脱出、eスポーツ施設などを増やしている。夜間経済はこれらのデパートの客を増やし、業者も政府の支持を歓迎している。北京や上海などでは関連の効果が見られる。

 

 中国人の夜食への興味は出前業にも拡張している。業界大手の美団点評によると、今年上半期、上海市での夜9時から翌朝5時までの注文件数は前年同期比127%増加。杭州や紹興などでも上半期の夜間の注文件数が40%以上増加した。

 

 小売業者の営業時間延長だけではない。中国の一部の医療機関は夜間診察または昼間の診療時間の延長を模索し始めている。観光業も夜間経済を発展させる分野の1つである。一部の都市はライトアップショーや観光客を引きつけるイルミネーションイベントに投資する。某LED研究機関の関係者は、夜間経済とスマートシティに後押しされ、各地は景観照明計画文書を次々と発表し、多くの地域が1億元以上の投資を計画していると明かした。

 

 だとしても、ニューヨークやロンドンなどの国際的大都市のような活発な夜間経済――現地の経済活力の重要な表れを形成するには、中国はまだ長い道を歩まなければいけない。専門家は、ニューヨークの夜間消費は主にブロードウェイやその他のカルチャー活動に支えられるが、北京市にこのような活動はまだないと話す。そのほか、ストリート・グルメも夜間経済を発展させる1つだが、近年、一部の都市は衛生面などを理由にこのようなグルメを奨励していない。また、限られた公共システムも中国の夜間経済の発展に試練をもたらしている。


「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年10月4日


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