文化・観光部が発表したデータによると、国慶節連休の初日から4日目までの観光客数は延べ5億4200万人、国内観光収入は4526億3000万元にのぼった。観光消費が再び記録を更新した。
「今年の連休中、多くの美しい農村や特色ある町が、市民の周辺旅行の新たな目的地になった。観光客を留めるのはもはや農村の民宿ではなく、農村への遥かなる思いだ」ある専門家によると、連休中の観光市場は家族旅行、ワンストップ観光目的地、「微旅行」の形式により好評を博した。一つの目的地を中心とし、周辺の食事・宿泊・移動・観光・ショッピング・娯楽をけん引する消費市場により、有名観光地を巡る観光が深い体験型に移ろうとしている。
今年の連休を、映画鑑賞、習い事、博物館見学などで過ごす人も多かった。
連休経済の市場のボーナスと消費者の旺盛な購買力が、現地企業を引きつけている。また一部の「海外ブランド」も中国市場向けの商品とサービスを提供している。北京市民の丁瑶さんは「多くの国際ブランドが中国の連休の特徴に基づき、限定版の衣料品、バッグ、化粧品、生活用品などを販売しており、マーケティング方法を絶えず革新している。春節、中秋節、国慶節などの節目に、外資ブランドは現地に即した製品を提供し、マーケティングを展開している。グローバル企業の中国人消費者への歩み寄りを感じる」と話した。
中国人民大学財政金融学院副院長の趙錫軍氏は、人民網のインタビューに応じた際に「ビッグデータ、AI、クラウドコンピューティングなどの技術の革新と応用は消費の需要をさらに刺激し、生産と需給関係に深い影響を及ぼしている。これによりモバイル決済などの新型ツール、アライバルレンタカーなどの新しいシーン、小売一体化などの新業態が生まれた。消費市場は物理的な実体を持つ製品から、バーチャルなサービスの消費に拡大し、消費の効率と運営の品質を絶えず高めている」と述べた。
中央党校経済学部副主任の王小広氏は「連休経済はこれを祝いたいという人々の望みを満たす、消費けん引の重要なエンジンだ。更新される消費データ、創意あふれる商品とサービスは、人々のより旺盛になる購入の需要を刺激している」と判断した。
中国消費者協会消費指導部副主任の戴崴氏は記者に、「今年に入り、ニッチ消費分野に的を絞った国レベルの政策・ガイドが発表されており、自動車、スポーツ、ヘルスケアなどに対する細分化された措置が実施されている。ナイトタイムエコノミーなどの新たな消費シーンの模索が奨励され、商品とサービスの消費基準が規範化・構築されている。より成熟した消費のニッチ市場を構築し、安全で安心できる消費環境を醸成し、さらに消費でき、消費を望み、消費に踏み切れる環境を整えることで、消費のさらなる質向上とアップグレードが実現できる。経済・社会の発展を高品質でけん引できる」と話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年10月8日