新潟県の沿岸にある佐渡島でも中国要素を見つけることができる。ここには陝西省洋県からきたトキがいる。日本では野生のトキの最後の1羽が死ぬと、1980年代から中国のトキが貸与・贈与され、トキの文化を絶やすことを免れた。
佐渡島にある佐渡トキ保護センターのデータによれば、現在、日本国内に生息する野生のトキは405羽で、すべて中国のトキの子孫だ。中国は直近では18年10月の安倍晋三首相の訪中に際して、日本にトキを贈った。同センターの木村公文所長は、「現在、中国大陸部からの観光客はそれほど多くなく、台湾地区や香港地区からの観光客が多数を占める。トキがより多くの中国人観光客が日本を理解するための窓口の一つになってほしい」と述べた。
日本の外務省中国・モンゴル第二課の黒石亮主席事務官は、「中国人観光客の日本旅行の手続きが簡略化されたのにともない、これから中国人観光客の1回の旅行での消費額は外国人観光客の中でトップを維持するとみられるが、中国人観光客の旅行モデルが体験型へと転換しつつある今、日本の各界はより付加価値の高いサービスを提供し、中国人観光客に『ひと味違う日本』を知ってもらおうと努力を重ねている」と述べた。(編集KS)
「人民網日本語版」2019年10月11日