中国国家発展改革委員会の寧吉喆副主任は23日、豪ビクトリア州のアンドルーズ首相と会談した。双方は会談後、「一帯一路」イニシアチブ枠組み協定に共同で署名した。同協定は双方の未来の協力分野を確定し、長期的に効力を維持するメカニズムを提供する。
豪ABC(電子版)の報道によると、同枠組み協定の署名は、ビクトリア州と中国が昨年10月に署名した、一帯一路協力了解覚書に基づくものだ。
ビクトリア州が発表した情報によると、この新たに署名された枠組み協定はビクトリア州と中国のインフラ、イノベーション、高齢化対策、貿易及び市場をめぐる協力を促進する。
同枠組み協定によると、ビクトリア州における中国インフラ企業の参与を拡大する。双方は高級製造業、バイオ技術、農業技術の協力を展開する。貿易及び市場について、双方は農産物、食品、健康食品、化粧品の交流を強化することで合意した。
同枠組み協定は、ビクトリア州と中国の関係を新たな高みに押し上げる。アンドルーズ氏は声明の中で、「中国を客とするのではなく、我々の良き友人と見なす」と表明した。
「ビクトリア州はこの枠組協定により、ビクトリア州の市民に確かな利益をもたらすという昨年の約束を実現する」
「ビクトリア州は中国との長期的で価値あるパートナーシップを誇りに思う。この新たな枠組み協定はこれを新たな水準に高める」
シドニー・モーニング・ヘラルド紙によると、アンドルーズ氏はさらに豪州のその他の州及び英連邦諸国に対して、ビクトリア州にならうよう促した。
「連邦政府が我々と同じような手段により、中国と協力を密にすることで、ビクトリアの労働者に福をもたらすことを願っている」
「大半の豪州人が、これを良いことと言うはずだ。我々は力強いパートナーシップが必要だが、ビクトリアはすでにこれを実現している。各州・各地、さらには英連邦諸国が中国と力強いパートナーシップと友好関係を築くことを願う」
ビクトリア州は公式声明の中で、枠組み協定の署名は双方の緊密な関係を反映していると表明した。双方は2018年に一帯一路了解覚書に署名していた。
同枠組み協定により、ビクトリア州は一帯一路の貿易・投資チャンスをつかみ、州の投資を増やし雇用を促進することができる。
豪ノーザンテリトリーのマイケル・ガンナー首相も、新華社のインタビューに応じた際に「豪州の北部発展計画は一帯一路と合致する。中国企業がダーウィンの港湾管理権を買収したが、これは豪州の経済発展に対して積極的な意義を持つ。港が国際貿易の架け橋だからだ。ノーザンテリトリーは豪州北部の扉として、終始中国に向け開かれている」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年11月2日