中国税関総署の報道官はこのほど、米国が2019年11月5日付の「連邦官報」で中国産ナマズの対米輸出に関する最終的なルールを公表し、中国のナマズ製品監督管理システムが米国と同等の効力を有すると認めたことを明らかにした。中国は引き続き、世界でナマズの対米輸出が可能な3カ国の一つとなる。中国はこれまで、対米輸出ナマズ製品監督管理システムについて、米農業省食品安全検査局と書類審査や現場検証を順調に重ねてきた。
2015年12月に米国は、「ナマズ目魚類及びその製品に対する強制検査法規」を発表。ナマズ製品に米国と同等の監督管理システムを適用することを輸出国に求め、適用しない場合には対米輸出の資格を失うと定めた。同法規の発表以降、中国税関は米国農業省と何度も話し合いを行い、米国に審査資料を3度提出し、米国の現場検査を2度受け入れた。これを通じて米国の法規移行期間を引き延ばし、適切でない評価項目を減らしたことで、貿易コストを引き下げた。一方で輸出企業に対しては、法規にもとづく品質安全管理システムの改善を求め、自主検査と自主管理の水準向上で、輸出製品に求められる品質の確保を指示している。
米国は中国にとって最大のナマズ製品輸出市場で、ナマズ輸出総量の90%以上を占める。中国の対米ナマズ製品監督管理システムが米国と同等の効力を有すると認められたことは、水産物の対米貿易にプラスの影響をもたらす見通しだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年11月7日