注目点その三 「養老金の市場参入」の成長空間、第2・3の支柱にあり
業界内の専門家は、一般人の間では「養老金の市場参入」に関する誤解があり、基本養老保険金の株式投資が真っ先に想定されると指摘した。中国の養老制度の発展の流れを見ると、この認識は一面的だ。
社会から注目が集まっている「8000億元弱の養老金が投資へ」の養老金とは確かに基本養老保険金、つまり俗に言う「養老保険」だ。全国社保基金会は2011年と2015年より広東省及び山東省の基本養老保険繰越基金の管理を受託しており、2016年より地方基本養老保険基金繰越資金の管理を統一的に受託している。最新の受託規模は8000億元弱にのぼる。
専門家によると、この部分の資金は現在、国家主導の基本養老保険の「資金トレイ」、すなわち、養老の「第1の支柱」から得られている。しかし高齢化の進行に伴い、中国の養老制度には「第2の支柱」(企業年金と職業年金)、「第3の支柱」(家庭もしくは個人による養老貯蓄投資)を発展させる切実な需要が生まれている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年11月26日