2020年の中国経済はどうなるだろうか。劉氏は、「中国の制度的メリットが持続的に発揮されるのにともない、2020年のマクロ経済は下ぶれ傾向が緩和され、下ぶれの幅が2019年より目に見えて縮小するとみられる。同時に、マクロ経済運営の中には多くの積極的な要因が存在し、非常に重視するとともに突き固め、育成することを強化する価値がある」と述べた。
劉氏は次の3点を挙げた。「第一に、中国共産党第19期中央委員会第4回全体会議の精神が全面的に実施されるのにともない、中国の制度的メリットが全面的に向上する。第二に、金融リスク解消の難関攻略戦が段階的な勝利を収めるのにともない、金融環境が目に見えて改善する。第三に、企業の適応性の調整がほぼ実現し、信頼感が目に見えて回復する。同時に、外部からの攻撃に対応するためにスタートした各種戦略が関連機関の有効なニーズを効果的に向上させ、優れたけん引効果を生む。このほか、グローバル自動車周期が反転するのにともない、中国自動車市場が安定に向かうとみられる」。
また劉氏は、「豚肉の供給が平常に戻るのにともない、豚肉価格が低下してマクロ政策に余地を提供し、国民の消費への期待を改善する。同時に、インフラ投資が持続的に改善され、国有企業の投資が持続的に上昇し、民間企業家の期待が改善される中で、2020年には民間投資が底辺をうろうろしていた困難な状況から脱却する。中国には巨大な市場があり、多様化した輸出ルートがあり、整った産業があり、豊富な人的資源もある。こうした要因は20年の中国経済の柔軟性と強靭性をより一層強化できるものだ」と述べた。
劉氏は、「制度的メリットの向上、短期的な周期的パワーの反転、周期に逆行した政策の強化、中国経済の柔軟性と強靭性の強化により、20年の中国経済の鈍化幅は大幅に縮小することを決定づけたといえる。そのため、私たちは20年の中国経済を過度に悲観する必要はない」と述べた。(編集KS)
「人民網日本語版」2019年12月3日