500秒の試練を経て、中国が自主開発した15トン級再使用液体酸素・メタンガスエンジン「焦点1号」が北京市で25日、全システム長時間試運転を完了した。来年の再使用液体ロケット100キロ垂直離着陸試験の実現に向け、技術の基礎を固めた。
「焦点1号」は北京星際栄耀空間科技有限公司(以下「同社」)が自主開発した15トン級再使用液体酸素・メタンガスエンジンで、ロケットの回収・再使用を実現する鍵となる。説明によると、同エンジンの設計上の再使用回数は30回にのぼり、ロケットの製造コストを7割以上削減できる。
焦点1号は将来的に、再使用液体酸素・メタンガス燃料ロケット「双曲線2号」に搭載される。
双曲線2号は同社が自主開発した、国際的な競争力を持つ再使用小型液体燃料ロケットだ。離陸重量は約90トン、近地球軌道における最大積載力は1.9トン。同ロケットは2020年にロケットの「放物線」100キロ垂直離着陸試験を行い、2021年に初の軌道打ち上げ任務を遂行する。再使用液体燃料ロケットの空白を埋める見通しだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年12月26日