香港メディアは、2020年1月8日早朝、カナダ・ノバスコシア州のザリガニ捕獲装置を搭載した漁船が出発の準備をしていると伝えた。乗組員のオーディン・ホワイトさんは、この日は新年8日目であると同時に、中国の旧暦12月14日にあたり、半月後に中国人は春節を迎えることを知っている。この日に捕獲したザリガニは長距離移動した後、中国人の大晦日の食事になる。

　『香港商報』ウェブ版の1月8日の記事によると、カナダのザリガニの対中輸出は大幅に増加している。統計によると、2019年上半期の中国のカナダ産ザリガニ輸入量は約1500万キログラムで、2018年通年の輸入量に迫った。中国の春節を前に、中国を訪れたこともないホワイトさんは、「中国人にとって1年で最も重要な祝日であり春節に、人々はお金を惜しまずにご馳走を食べる。そのため、我々は中国の春節が大好きで、数カ月前には航空会社の輸送スペースを予約した」と興奮した様子で話した。

　カナダの漁民だけでなく、韓国忠清北道清州市の農家も数日前に南陽乳業から通知を受け取った。内容は、「春節期間に伴い、中国の盒馬鮮生の牛乳注文が急増した。中国に輸出する生乳を優先し、生乳の供給量を20％増やすよう、農家の皆様にご理解いただきたい。また、普段の稼働率85％の工場に稼働率を95％に引き上げてもらいたい」というもの。南陽乳業は、従業員のす太を春節前に二交代制から三交代制に増やし、商品の準備を24時間体制で行うとした。また、輸出量が増え、船舶の使用が難しく、空輸を増やすという。

　盒馬鮮生が8日に発表した『生鮮正月用品春運地図』によると、世界40カ国以上の100種以上の上質な正月向け生鮮食品が「中国春運の乗車券、航空券、乗船切符」を順調に獲得し、現地の最高の農産品を中国に輸送する。新鮮なロシア産タラバガニ、パキスタン産ゾウゲバイ、イタリア産キウイ、オーストラリア産チェリーなどの高級水産物と果物のほか、盒馬鮮生はデンマーク、スペイン、ドイツなどからも豚肉を輸入し、国内市場を充実化する。

「中国網日本語版（チャイナネット）」　2020年1月10日