長城証券の張瀟アナリストは、LVMH自身の業績は安定しているが、ジュエリー業務は最も弱い部門だと話す。ティファニーの買収はLVMHのジュエリー業務、特に米国地区の実力増強につながり、現有のジュエリーブランドを補強すると見られる。また、ティファニーは近年、ブランドの老化、価値低下のリスクに直面し、LVMHによる買収はティファニーのブランドイメージ再生のチャンスになる可能性がある。
ここ数年、世界の小売業はやや不景気だが、高級品業界は勢いがあり、特に中国の高級品市場は急成長している。
統計によると、2012~18年の世界の高級品市場の伸び率の半分が中国によるもので、2025年にその比率は65%に拡大する見通し。
高級品市場研究機関の要客研究院がこのほど発表した『2019中国高級品報告』によると、2019年の世界高級品市場の規模は約3817億ドルで、中国人の高級品消費額は1527億ドルに達し、世界市場の40%を占めた。
開雲集団大中華圏の蔡金青総裁は『証券日報』の取材に対し、「中国は世界高級品業にとって重要な市場であるだけでなく、産業バリューチェンの重要な部分でもある。より多くの中国人が本土で高級品を購入できるように、我々は小売の構成、従業員、経営陣、サービス、育成などの面に大々的に取り組み、ECとデジタルマーケティングの面で多くの試みを行った」と話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2020年1月20日