中国電力企業聯合会は21日に発表したリポートで、中国の電力消費は2020年も安定的に増加する傾向が続き、中国全体の電力消費量は4-5%増加するとの見通しを示した。全国の電力需給は全体としてバランスがとれているが、華北・華中地区はピーク時の電力供給がひっ迫する見通しだという。
2019年の中国全体の電力消費量は前年比で4.5%増加した。「第三次産業と住民生活用電力の増加率はそれぞれ9.5%と5.7%の伸びとなり、けん引効果は明らかだ」という。中電聯専務副理事長の于崇徳氏は、「ハイペースな伸びが続く第三次産業の電力消費量のうち、通信・ソフトウエア・ITサービス業の電力消費量の伸びが16.2%、リース・ビジネスサービス業・不動産業・卸小売業の伸びは平均10%以上に上る」と語る。
リポートによると、2019年の全国主要電力会社の投資実行額は7995億元と、前年より2%減少した。2019年末の中国全体の発電設備の発電容量は20億1千万kw。2020年末には21億3千万kwに上る見込みで、なかでも非化石エネルギーの発電設備の割合が引き続き拡大する見通しだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年1月22日