感染症が広がるなか、中国は再び貿易安定措置を打ち出した。中国税関総署は16日に10件の新規定を発表し、企業の輸出を支持し、農産物及び食品の輸入拡大を促進するよう求めた。
新規定によると、税関は企業が生産の緊急の需要のため輸入する機械・設備及び原材料について、迅速な検査・通過を提供する。感染対策を目的とし輸入する、新型コロナウイルス肺炎の治療・予防・診断用のワクチン、血液製剤、試薬などの特殊医療物品については、リスク管理を前提とし関連証明に基づき直接検査し、通過させる。
公式情報によると、農産物・食品の参入国及び登録企業の数をさらに増やし、輸入品種を拡大する。農産物・食品の参入手続きを加速し、検疫・審査の期間を短縮し、要求に合致する申請については随時批准する。重点口岸で農産物・食品輸入のグリーンルートを開設し、24時間予約通関を実行する。
新規定は輸出拡大について、輸出前の監督管理を改善し、輸出貨物検疫証書、処理証書、原産地証、衛生証書などの発行に取り組む。輸出登録企業の審査・批准手続きを加速する。企業の国外技術貿易措置特別訓練を強化し、企業の順調な輸出をサポートする。
公式情報によると、海外が講じうる規制措置については観測と早期警戒を強化する。他国及び地域が感染症により中国の輸出入商品に対して講じうる規制措置を注視し、情報を収集し、早期警戒情報を速やかに発表する。
中国はこれまで機械・電力設備及び紡績など6大商会に対して、企業に不可抗力事実性証明を発行し、企業が期限通りに商品を交付できないことによる損失を減らすよう求めている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2020年2月18日