雲南省紅河ハニ族イ族自治州石屏県は感染対策と生産の両面に取り組んでいる。全県が春耕及び生産管理で活気づいている。
ヤマモモは石屏県の有名農産物で、現在の栽培面積は10万ムー以上。石屏県は感染症を受け、重点エリアの予防・抑制を強化する一方で、農家に対して生産再開の的を絞った指導を行い、多くの農家の自信を深めている。また市場販売サイクルに事前に介入し、農家による物流、EC、微信などを利用した農産物の販売を奨励している。感染対策と生産を同時進行している。
同県の華祥農業科技有限責任公司のヤマモモ栽培基地では、すでに実がなっている。農家はヤマモモの水やりなどの管理を行っている。同社の杜増華会長によると、ヤマモモ畑をしっかり管理するため、人材不足に苦しむ同社は散水灌漑と点滴灌漑に投資を行い労働量を減らしている。また現地の労働者を優先的に採用している。労働者の身体検査を毎日実施し、作業中には労働者間の距離を4メートルほど確保し、各エリアに1人もしくは2人のみをつかせている。
石屏県壩心鎮は「イチゴの里」と呼ばれている。全鎮のイチゴ栽培面積は2500ムーで、生産高は2000万元にのぼる見通し。現在はイチゴの最盛期だ。外からのバイヤーが入ってこれず、現地のイチゴを外に送り出すことができず、イチゴが余り農家の収入が途絶えるという状況が生じている。感染症の影響を最小限に抑えるため、現地党委政府は技術指導を強化し、販売ルートを構築することで、イチゴを海外に輸出している。
多くの農家は、感染症の影響を受け一定の損失が生じたが、現地党委政府が直ちに生産再開を促したことにより、損失を効果的に減らしたと述べた。イチゴ農家の蘇躍輝さんは「私の家ではイチゴを2ムーばかり栽培しているが、現在の収入は1万元以上で、収穫と販売が終われば3万元以上に達するだろう」と話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年2月24日