中国国務院新型コロナウィルス感染症共同予防・抑制メカニズムは24日の記者会見で、感染症の予防・抑制や企業の操業再開、実体経済の発展に向けたターゲットを絞った金融サービスの状況について説明した。
中国人民銀行(中央銀行)金融市場司副司長の彭立峰氏は、「現在、新型コロナ感染症の予防・抑制と企業の操業再開に向け、多くの金融支援対策が講じられている。具体的には、(1)人民銀から金融機関に向けた3000億元の特別融資政策で、感染対策重点企業向けに資金面でターゲットを絞った優遇措置を提供する。(2)感染症の影響で債務返済が困難となった企業を対象に、銀行が返済期限を延期したり追加融資を実施する。(3)銀行から企業への追加融資を奨励し、貸出金利の低下や手数料の減免を促す。(4)貸出構造を改善し、小規模零細企業や民営企業向けの融資を強化し、銀行の手続き簡素化・審査権の委譲・サービス効率の向上を要求する。
中国銀行保険業監督管理委員会(銀保監会)政策研究局副局長の吉昱華氏は、「新型コロナ感染症が発生してから、保険業界は感染症対策の最前線で活躍するスタッフに保険を贈呈した。損害保険会社の感染症関連の保険金支払額は2460万元、うち最前線の医療従事者への支払額は657万元に上る」と説明した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年2月25日