中国人民銀行のウェブサイトに掲載された情報によると、人民銀は26日にテレビ電話会議を開き、中小・零細企業の業務再開への金融支援を取り決めた。会議は、前期に設立した3000億元の感染症抑制専用再融資を基礎に、再融資・再割引専用資金を5000億元追加し、農業支援・零細企業支援の再融資金利を0.25ポイント引き下げて2.5%にするとした。
うち、農業支援と零細企業支援の再融資額はそれぞれ1000億元と3000億元、再割引額は1000億元となる。2020年6月末までに、地方法人銀行に対し最大で最優遇貸出金利(LPR)に50ベーシスポイントを加えた額の一般特恵型零細企業融資を新たに支給し、同額の再融資の申請を許可する。
会議は、人民銀システムに再融資・再割引を急速かつ的確に実施し、企業の業務再開に低コスト、一般特恵の金融支援を提供し、企業の業務再開における債務返済、資金繰り、融資拡大などの切迫した問題を解決するよう求めた。
再融資・再割引資金の提供は重点分野・業種・地域を優先し、現在支援する分野を基礎に、業務再開、貧困脱却、春耕準備、家畜養殖、貿易業などの資金ニーズを重点的に支援し、感染症の影響が大きい観光・レジャー、宿泊・飲食、交通輸送などの業種、および防疫重点地区への支援を強化する。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2020年2月27日