北京市の街頭では最近、車と歩行者が徐々に増えている。1カ月ほど静まり返っていた都市が回復しようとしている。これは良いことだが、それ以上に挑戦でもある。深刻な感染が続くなか、首都の感染対策は全局面に関わる。何事も厳格にし、全力で取り組まなければならない。
新型コロナウイルス肺炎の発生後、党中央は首都の安全・安定活動を強く重視しており、北京の感染対策の要求を明確にした。
中央の手配に基づき、北京は対策の強化を続け、一連の措置を集中的に打ち出し、外からの輸入と市内での拡散を防止している。北京進入を厳しく管理し、人員の秩序ある北京進入を促し、高リスク人員の北京進入を断固防止している。専用車もしくはチャーター車による「ポイントツーポイント」の手段により、労働者の秩序正しい北京Uターンを行っている。園区、ビル、企業、建設現場、特にオフィスビルなどの人が集まる場所の防疫活動を強化している。コミュニティ(村)の対策に取り組み、属地責任を徹底し、すべてのビル・家庭・個人まで対策を徹底する。北京市では25日までの連日、新規感染者が1桁、もしくはゼロに留まっている。これは北京の感染対策の積極的な進展を示している。
しかしながら、北京の感染対策の状況は依然として厳しく複雑だ。先ほど集団感染が2回連続で発生し、物議を醸した。これは我々の対策のどこかに不備があり、チェックを繰り返す必要があることを示した。さらに最前線の人員が長時間連続で奮戦し、疲労困憊している。気の緩みを防止し、問題を発見次第直ちに対応しなければならない。
北京では現在、操業再開が急速に推進されている。一部の金融・ビジネス街の多くが勤務を再開し、コンビニ5000店弱が営業再開している。チェーンスーパー、商業施設、物流の営業再開率も90%以上にのぼり、さらに数百万人が北京に戻るとみられる。人口の流動が増え接触の頻度が上がることで、既存の感染対策に新たな、より大きな挑戦をもたらす。
新型コロナウイルスには潜伏期間が長いという特徴があり、感染対策の難易度を上げている。首都地区は危機意識を維持し、厳格を堅持し、正確な施策で感染対策の各種取り組みを徹底しなければならない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年2月26日