米連邦準備理事会(FRB)は3日、政策金利を50bp引き下げ1%から1.25%の範囲とすることを宣言した。これはFRBによる今年初の利下げだ。
FRBは同日、米国経済のファンダメンタルズは依然として強靭だが、新型コロナウイルス肺炎の経済活動に絶えず影響を及ぼしうるリスクになっていると表明した。これらのリスクを受け、FRBは十分な雇用と物価安定の目標を達成するため利下げに踏み切ったという。
FRBはまた、事態の発展と経済の今後への影響を注視しており、政策ツールを使い適切な対策を講じることで米国経済をサポートすると表明した。
新型肺炎が世界各国で拡散し、市場は企業の業績及び経済成長を懸念している。米国の株価が異例の下落を見せ、金融市場の投資家がFRBに利下げを求める声が高まった。しかし多くのアナリストは、利下げは感染症の影響に対応する「特効薬」ではないと指摘した。世界経済は緊密に結びついており、産業チェーンが国を跨ぎ広がっている。感染症の経済への衝撃は需要面よりも供給面に多く見られるため、供給の保障がより重要だ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年3月4日