阿里研究院、百度発展研究センター、ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)がこのほど、「中国インターネット経済白書2.0」を共同発表した。報告書の著者の一人、BCGのパートナーの李舒氏は「中国のインターネットの特色あるデジタル化の道は、消費のインターネットによる産業のインターネットの発展のけん引にある。インターネットの後半戦の重心は、産業のインターネットに移る」と述べた。
中国のインターネットの後半戦で勝利を収めるには、どうすべきだろうか。業界内の専門家は新興インターネット企業の分析・総括を行い、次の2つの発展の道を導き出した。(1)産業を深く耕し、消費のインターネットと産業のインターネットの融合を推進する。オンライン・オフラインの境界線を打破し、産業チェーンに沿いオンラインの能力とオフラインの生産力を深く融合させる。(2)プラットフォームエンパワーメント産業を構築し、インターネット企業のデジタル技術と資源を利用し産業エンパワーメントプラットフォームを構築する。
専門家は、インターネット企業が重心をこれまでの消費及び応用から産業及びバリューチェーン川上に移すにつれ、新たな挑戦に直面することになると判断した。これには組織のモデルチェンジの実現、業界の生態の選択もしくは再構築、プラットフォーム化運営の優位性の発揮などが含まれる。またインターネット企業が伝統産業に進出することで、伝統企業及び在中グローバル企業がぬるま湯から出て、戦略から運営に至る各方面の挑戦を迎えることになる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年3月7日