「新型コロナ感染症の影響で、2020年第1四半期の北京市観光客数は前年同期比約70%減、のべ4400万人減少する見通しだ。第1四半期の北京市観光総収入は同840億元減少、約64.7%の減少となる見通しだ」。北京市文化観光局の陳冬局長はこう述べた。
北京市文化観光局は、観光会社と従業員が難関を乗り切り、安定成長できるよう支援するため、観光サービス品質保証金の一時返還・補助金交付・観光融資担保サービスの向上・北京郊外観光保険サービスの整備など13の措置を通じて、観光会社の経営難への対応を支援する。
企業の資金難を緩和するため、北京市は企業に納付済みの観光サービス品質保証金を一時返還する措置を実施し、「観光ガイド思いやり互助金」計画をスタートした。計画では、3億4500万元の観光補助金を交付し、インバウンド観光奨励支援金や北京観光商品支援金などの支給を加速する。
産業の新たな原動力育成という面で、北京市は観光産業協会の役割を発揮させ、企業の困っている点や訴えを随時聞き取り、条件を満たす観光会社や文化施設、景観区などのオンライン観光を奨励する方針だ。例えば観光スポットの「クラウド観光」や「クラウド撮影」などのサービスを提供し、オンライン観光商品や高級品文化ツアー教室を設定、関連産業の団体と協力を強化し、全方面から観光会社のリスク抵抗力を増強する考えだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年3月22日