李克強総理は、感染症流行の状況が変化し、中国が国内外で円滑なサプライチェーンを保障する厳しい試練を迎えていると強調。「貨物輸送の発展や貨物輸送ルートの有効利用において、一部の企業が前向きな姿勢をみせている。中国政府は各種の所有制企業を平等に支援し、産業全体の底上げを図る」と話した。
同会議では、航空輸送ターミナルネットワークを整備することが決められた。貨物輸送機能の強い空港に対し、ピーク時の貨物輸送フライトスケジュール規制を緩和する。京津冀(北京・天津・河北)、長江デルタ、粤港澳(広東・香港・澳門)、成渝(成都・重慶)といった条件を備えた国際ターミナル空港の24時間通関を実施し、安全検査と通関の効率を高める。
また、航空輸送基準体系を構築し、貨物輸送書類の簡素化とペーパーレス化を進め、航空会社、郵便・宅配、貨物ステーションなどをつなぐ物流情報共有プラットフォームを構築することが決められた。通関手続き、運送、保管などの物流サービスを強化するほか、既存空港施設の改築やコールドチェーンの改善を加速し、急行便分類などの施設を整備する。貨物輸送機能をメインとする空港の建設も段階的に進める。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年3月26日