対外債務の健全性を測る国際的な指標には、対外債務比率、債務比率、債務返済比率、短期対外債務の外貨準備に対する比率の4つがある。
国家外貨管理局は先ごろ、『2019年中国国際収支報告』を発表し、中国の対外債務の主要4指標はいずれも国際的な安全ラインを下回る水準だとして、対外債務リスクは総じて制御可能との見方を示した。
規模は若干増加 主要4指標とも国際安全ライン以下
報告書によると、2019年末時点の中国の対外債務残高は2兆573億ドル(香港、マカオ、台湾を除く)と2018年比で745億ドル、率にして3.8%増加した。
中国の対外債務比率、負債比率、債務返済比率、短期対外債務の外貨準備に対する比率はそれぞれ14%、78%、6.7%、39%だった。いずれも国際的に認められる安全ラインの20%、100%、20%、100%を下回る水準で、かつ先進国と新興国の全体的な水準をもはるかに下回る水準だった。
同じ経済規模の国と比べても、中国の対外債務の絶対水準としは決して高くはない。世界銀行の統計によると、2019年第3四半期(7~9月)末時点の中国の対外債務残高は世界で13番目の規模だった。アメリカ、イギリス、日本の対外債務はそれぞれ中国の10倍、4倍、2倍だった。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年4月7日