今年の春は遅れたが、ついに訪れた。
5月6日現在、湖北省の新型コロナウイルス新規感染者が32日連続でゼロとなっている。中央指導チームの引き揚げ、中央連絡チームの駐留に伴い、湖北省の感染対策はすでに緊急事態から常態化に変わっている。
作業員が職場復帰し、企業が生産を再開している。停滞に陥った産業・市場・経済・社会の循環が力を取り戻している。北京市は感染症緊急事態対応レベルを2級に引き下げ、全国「両会」の開幕が間近に迫っている。5月1日からの連休は社会の回復の象徴になった。
上海ディズニーランドは5月11日に営業再開する。感染症発生後、世界で初めて営業再開するディズニーランドとなる。投資機関は、米国のオーランドとカリフォルニア州のディズニーランドの営業再開は、早くても2021年になると予想している。この2つのディズニーランドの従業員7万人以上は4月中旬より無給休暇に入っている。ディズニーは感染症に見舞われた米国経済・社会の縮図だ。
国務院共同感染対策メカニズムは5日、新型コロナウイルス関連の100回目となる記者会見を開いた。この記者会見は1月22日より、毎日定時開催されている。重要情報の定例発表、前日24時までの全国最新の感染関連動的データの定例報告の他に、266人の出席者が記者からの1190の質問に回答している。発表及び回答の内容には、感染症に見舞われた経済・社会の各方面が含まれる。
国の対外的なプレスリリースの場である国務院新聞弁公室も感染対策を重視し、前後して45回の感染症関連記者会見を開いた。うち10回は武漢市の最前線で開かれた。「操業再開」に関するプレスリリースだけでも、発展・改革、社会保障、交通運輸、医療・保健、科学技術イノベーション、財政・金融、市場監督管理、国際協力、及び製造業、産業チェーン協同などほぼすべての分野のテーマが含まれる。この特殊な時期において、オープンで透明な情報は人々に自信と力を与える。
ビッグデータの時代において、データが支える公開性・透明性は、社会運行の重要な一環だ。感染症を受けソーシャルプラットフォームが構築した「健康コード」は、人とモノの流れのコントロール、社会の基本的な運行を保障した。CNNのDavid Culver記者は4月22日、3カ月ぶりに武漢市に戻ると、活気を取り戻す都市と「正常な生活に戻ろうと努力する」人々を目にした。健康コードは彼らが生活に戻るための「黄金のチケット」だ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年5月8日